経皮的椎体形成術「PVP」(自由診療)

骨粗しょう症の治療、経皮的椎体形成術(PVP)

経皮的椎体形成術(PVP)とは?

  • 骨折した椎体に特殊な骨セメントを注入し、圧迫骨折による痛みを緩和する治療方法です。
  • 1980年代にフランスで始まり、1990年代後半にはアメリカでも広がりました。

PVPの特徴

  • 迅速な痛みの緩和:骨セメントの注入によって即座に痛みが軽減されることが多いです。
  • 低侵襲:小さな切開のみで行うため、治療後の回復が早いです。
  • 即効性: 痛みの軽減が早く、生活の質が向上します。

PVPの効果

  • 急性痛の除去:圧迫骨折による急性の痛みを即座に和らげます。
  • 骨折部の安定化:骨セメント注入により、骨折した椎体が安定し、運動性の早期回復が期待できます。
  • 早期離床: 迅速な痛みの緩和と安定化により、早期にベッドから離れることが可能です。
  • 神経圧迫症状の予防:骨折後の椎体変形による神経圧迫を予防します。

背骨の構造と骨粗しょう症

  • 背骨は首から腰まで24個の椎体と椎間板で構成されています。
  • 骨粗しょう症では骨の新陳代謝のバランスが崩れ、骨吸収が進んで骨形成が追いつかなくなります。これにより骨がスカスカになり、もろくなります。
  • 骨粗しょう症の状態で、ふとした動きで椎体がつぶれ、圧迫骨折が起こります。4割の人が痛みを感じます。

従来の治療法

  • 数週間安静にする
  • 鎮痛剤や骨粗しょう症の薬を服用
  • コルセットで固定
  • 問題点:慢性的な痛み、運動機能の低下、寝たきりやうつ状態になることがある

※PVPはこれらの従来の治療法に代わる、効果的な治療法として注目されています。

 

処置

  • 1椎体…120,000円(税抜き)
  • 2椎体…130,000円(税抜き)
  • 3椎体…140,000円(税抜き)

 

当院でのPVPの流れ

1.お昼に来院
2.内容説明
3.治療
4.2時間ほど安静にする
5.帰宅

 手技そのものは、1椎体あたり約10分~30分程度です。 
2006年12月より適応の範囲をさらに正確にし、日帰りの治療として行っています。                                        

                
 

PVPの注意点

  • 骨の痛みに有効:骨の痛みには効果がありますが、神経や筋肉の痛みに対する効果はありません。
  • 特定のケースには注意が必要:
    ①骨や腫瘍が脊髄を圧迫している場合
    ②骨の損傷が高度な場合

※PVPは多くの患者さんにとって有効な治療法ですが、すべての症例に適用できるわけではないため、症状や状態に応じた適切な治療選択が重要です。 

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